ロシアと国境を接する内モンゴル自治区、ジャライノール炭鉱。
石炭を運搬する鉄道機関士の朱老(ジュー・ヨウシアン)と、その後輩で警手の李治中(リー・ジーチョン)。年の離れた2人だが、長年一緒に働き続けた仲で、仕事が終わった後でも、いつも一緒だ。
そんなある日、リーは、ジューが機関士を辞め、30年働いた炭鉱から去ることを知った。そして、ジューは数週間ほど定年を早め、ロシア国境近くに住む娘夫婦のもとで生活を始めることが判明したのだった。
リーはジューを追って旅に出る。
ジューはリーに戻るよう説得を続けながらも、リーを手放すことに迷いもあった。結局、リーはジューの旅の最後までついていくのだった。だが、ジューの娘夫婦が現れたその時に、彼のもとから離れることを決める。
リーは国境付近をぶらぶらし、列車を乗り過ごした。もう、その日の仕事にはもう間に合わない。リーに帰る場所はあるのだろうか。