中国インディペンデント映画特集

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「ジャライノール」公開記念

中国インディペンデント映画特集 

『ジャライノール』の公開を記念して、毎年、ポレポレ東中野にて開催している<中国インディペンデント映画祭>より反響の大きかった作品を上映!! 『ジャライノール』チャオ・イエ監督のデビュー作『馬烏甲(マー・ウージャ)』と特別プレミア上映する最新作『光男の栗』をはじめ中国の今を感じる必見の全7作品!!

馬烏甲(マー・ウージャ)

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馬烏甲/Ma Wu Jia
2006年/95分/DVCAM/監督:趙曄(チャオ・イエ)

【趙曄(チャオ・イエ)監督長編初監督作】

中学生の馬烏甲は、教師の母親と病気の幼い弟の3人暮らし。素直な彼は、理不尽な母親の要求も、弟への輸血も当然のように受け入れてきた。しかし、クラスの女の子に恋をした時から、彼は自分の境遇を疎み始める。 思春期の繊細な感情を、美しい映像で綴った瑞々しい作品。
『ジャライノール』の趙曄監督の長編デビュー作。本作品は第4回中国独立影像年度展でグランプリ。また香港、バンクーバー、ロンドン、ソウル、大阪アジアン映画祭などに出品された。
趙曄監督は1979年北京生まれ。北京電影学院アニメーション学科卒業という特異な経歴を持ってながら美しく繊細な描写に定評がある。最新作は、映画監督・河瀬直美プロデュースの『光男の栗』(桃井かおり主演)。

1/15(土) 1/23(日) 1/26(水) 2/2(水) 2/4(金) 

オルグヤ、オルグヤ…

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敖魯古雅…敖魯古雅…/Aoluguya, Aoluguya…
2007年/81分/DVCAM/監督:顧桃(グー・タオ)

内モンゴル北部に暮らすエヴェンキ族は、政府から狩猟を禁止され、新しい居住区へ移住させられた。が、彼らの一部はオルグヤの森に戻り、昔ながらの生活を続けている。夫と死別し、子供とも離れて暮らすリュウ・シアは、アルコールが手放せない。弟のウェイ・ジアも、目標を見失って酒びたりの日々。そんな彼らを酋長のマリアが見守る。時はゆっくりと流れ、遠くにトナカイの声が聞こえる。
顧桃監督は1970年内モンゴル生まれ。内モンゴル芸術学院で油絵を、その後北京で写真を学ぶ。写真家としても活躍。本作は広州国際ドキュメンタリー映画祭で受賞。

1/16(日) 1/21(金) 1/29(土)

 

牛乳先生

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一只花奶牛/The Black And White Milk Cow
2004年/98分/DVCAM/監督:楊瑾(ヤン・ジン)

父を亡くし、高校を退学して田舎に帰ってきたチンションは、村長から小学校の先生に任命される。財政難の村で村長は、給与の代わりにチンションに乳牛を一頭与え、牛乳を売って金にするよう勧める。子供たちの成績は優秀で、牛も元気に乳を出し、とても順調に思えた…。
楊瑾監督は1982年山西生まれ。山西電影学校および北京師範大学で映画を学ぶ。『二冬』(08)が釜山国際映画祭で特別賞を獲り、次作がロカルノ国際映画祭から資金提供を受けるなど、最近注目を浴びている監督のデビュー作。

1/17(月) 1/27(木)

高三

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高三/Senior Year
2005年/95分/DVCAM/監督:周浩(ジョウ・ハオ)

福建省にある普通の高校で、受験勉強に取り組む3年生のあるクラスを1年かけて追ったドキュメンタリー。熱血教師の指導のもとで懸命に勉強に励む生徒たちの姿から、一人っ子政策の歪み、貧富の格差、ネット中毒などといった現代中国の問題点が垣間見られる。
周浩監督は1968年重慶生まれ。カメラマンとして新華社や南方週末などで働いた経験を持つ。2001年からドキュメンタリーを制作し始め、2003年の『厚街』で注目される。本作品は2006年香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

1/18(火) 1/22(土) 2/3(木)

収穫

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麦收/Wheat Harvest
2008年/98分/DVCAM/監督:徐童(シュー・トン)

ホンミャオは北京の床屋で働く、いわば風俗嬢である。仲間や男友達に恵まれ、楽しく毎日を過ごしているが、実は故郷の父が深刻な病気にかかっており、彼女はその治療費を負担していたのだった。 社会の底辺と思われがちな人々を、生き生きと魅力的に見せてくれる強くて優しいドキュメンタリー。中国でタブー視される性産業従事者を正面から撮った。
徐童(シュー・トン)監督は1965年北京生まれ。スチールカメラマンとして働く傍ら小説を執筆。映像作品は本作が初めてながら、雲之南記録影像展、香港華語記録電影節で受賞し、シネマデジタルソウルでは大賞を獲得している。

1/19(水) 2/1(火)

小蛾(シャオオー)の行方

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血蝉/Little Moth
2007年/99分/DVCAM/監督:彭韜(ポン・タオ)

病気で歩けなくなった11歳の少女・シャオオーは、千元である夫婦に売られ、街角で物乞いの商売をさせられる。ある時、やはり物乞いをしている片腕の少年から逃亡をもちかけられる。かくして2人の逃避行が始まる…。中国の闇を描く社会派ドラマでありながら、スリリングな展開からも目が離せない。
彭韜監督は1974年北京生まれ。北京電影学院在学中から短編作品が海外の映画祭で紹介されていた。本作は世界の50を超える国際映画祭で上映され、受賞も多数。『リトル・モス』のタイトルで上映されたこともある。

1/20(木) 1/25(火) 1/31(月)

俺たち中国人

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我是中國人/I'm Chinese
2007年/75分/HDV/監督:沈少民(シェン・シャオミン)

ロシアと国境を接する黒竜江省のある村には、第1次大戦中に逃れてきたロシア人の末裔たちが暮らしている。ロシア人の顔をし、中国国歌も満足に歌えない彼らだが、自らのアイデンティティを中国に求めている。そんな村人たちの冬の生活を、ある兄弟を中心に捉えたドキュメンタリー。 社会学的な対象としてだけでなく、強烈なキャラクターも魅力的。
沈少民監督は1956年黒竜江省生まれ。現代アートの世界では高名で、欧米でも数々の個展を開いてきた。本作が初の映像作品。

1/24(月) 1/30(日)

光男の栗 Last Chestnuts

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監督:趙曄(チャオ・イエ)/日本 / 2010年 / 60分/HD / 提供: NPO法人なら国際映画祭実行委員会
プロデューサー:河瀬直美
出演:桃井かおり

【趙曄(チャオ・イエ)監督最新作プレミア上映】

『ジャライノール』の趙曄(チャオ・イエ)監督が、映画作家・河瀬直美氏が立ち上げた「なら国際映画祭」の「NARAtiveプロジェクト」(地域活性化・人材育成を目的に奈良県下をロケ地にした映画を製作するプロジェクト)で製作した最新作。2010年8月の「なら国際映画祭」でプレミア上映され、絶賛された。今回が、奈良以外での初めての上映となる。
ある日、末期ガンを患い、東京の病院に入院生活をしているはずの母(桃井かおり)は奈良県橿原市に降り立つ。息子が置いていったデジタルカメラに残された写真を頼りに、母の息子探しがはじまる。息子の足跡を歩き続けたその先にあったものは、息子の母への深い想いだった。

1/28(金)

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