平良進（たいらすすむ）
タルガニ役
1934年宮古島平良生まれ。沖縄を代表する俳優、演出家。20代から演劇活動に入り、劇団「翁長座」「ときわ座」「潮」を経て、現在劇団「綾船」代表。妻の故平良とみと共に沖縄芝居を日本全国、世界各地で公演してきた。1999年に沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇保持者」認定。髙嶺監督の劇映画作品には、『パラダイスビュー』（1985）以降、毎回出演している。そのほかの映画出演作に、『うみ・そら・さんごのいいつたえ』（1991） 『GAMA・月桃の花』（1996）『MABUI』（1999）『豚の報い』（1999）『ナビィの恋』（1999）『ニライカナイからの手紙』（2005）などがある。テレビドラマでは、『ちゅらさん』『純と愛』など多数出演。
北村三郎（きたむらさぶろう）
パパジョー役
1937年生まれ。沖縄県北谷村出身の俳優、演出家。19歳の頃から沖縄芝居の世界に入り、大阪の大衆演劇で修行を積み、帰沖後は自ら劇団を旗揚げ。沖縄、日本国内、世界各地で公演を数多く行う。髙嶺作品には、『パラダイスビュー』『嘉手苅林昌 唄と語り』（1994）に出演。そのほかにもラジオのパーソナリティ、TV、映画など多数出演、方言指導も行ってきた。2001年に芝居塾「ばん」を結成し、若手の育成にあたっている。
大城美佐子（おおしろみさこ）
カメ役
1936年大阪市大正区生まれ、名護市辺野古育ち。祖父や親戚に古典音楽の名人を持ち、20歳頃から古典や舞踊を習う。知名定繁に弟子入りして民謡の道に進む。1962年シングル「片思い」でデビュー。その伸びやかな高音が「絹糸の声」と評され大ヒットとなる。やがて三線1本を抱えて長らく彷徨の後、沖縄に戻り、民謡界の至宝、嘉手苅林昌とデュオを組む。林昌をして「コンビ唄はミサーに限る」と言わしめたほどの名コンビとして活躍。数々のライブやレコーディングに伝説を残す。「沖縄のビリー・ホリディ」と言ったのは亡き竹中労であった。数々のライブやレコーディングに伝説を残す。林昌の物故後もCD、海外・国内の公演、映画、テレビなどで活躍。髙嶺作品には『嘉手苅林昌 唄と語り』から出演。『夢幻琉球・つるヘンリー』(1998)では主演をつとめる。
川満勝弘（かわみつかつひろ）
ミサイラー役
1944年宮古島出身。「かっちゃん」「ヒゲのかっちゃん」という愛称で知られ、沖縄の伝説のハードロックバンド、CONDITION GREENのリーダー＆ボーカルとしてコザを中心に1970年代から活躍。過激なパフォーマンスで、ベトナム戦争時の米兵たちを震撼させた。髙嶺作品には、『オキナワン チルダイ』（1978）以降、ほぼ全作に出演。『野性的でやんちゃなオキナワンロッカー』(1979)には、CONDITHION GREENの京都大学西部講堂ライブが収められている。