両親を亡くし叔父一家と暮す孫を訪ねて地方から出てきた祖母、闘魚に興じる叔父の夫婦喧嘩…。インドネシアの家族の日常をドラマティックに捉える。 …続きを読む

　リスボンの街角。変哲もない日常の風景が美しくどこか切ない。監督が15年の歳月をかけて撮り続けた“失われた町”に捧げる映像詩。 たとえば、石 …続きを読む

　シナイ半島に暮らすベドウィン女性たちを描きながら、エジプトに生まれた監督自身の“遊牧”民としての生き様を重ねていく。 …続きを読む

　コロンビアの現実を浮き彫りにしながら、日々の糧をもたらし滔々と流れる川を、生と死、人間と精霊の交差点として融合させ、亡き人たちを静かに悼む …続きを読む

　パリの植物園の檻の中からオランウータンのネネットはじっと人々を見つめる。その視線は、私たちへも。『音のない世界』等のニコラ・フィリベールの …続きを読む

　15年以上もベランダ越しに眺められた風景と留守番電話に残された私的メッセージの集積。時の流れの中、世界のひとつの断面を映し出す。 …続きを読む

　2005年に急逝した女優・林由美香との思い出をたどりながら、映画が撮れなかった数年間の思いをさらけ出す、監督の亡き女優へのラブレター。 …続きを読む

　テルアヴィヴで売春して生きるふたり。暴力や麻薬中毒、差別などが取巻く檻の中、ふたりの友情と将来を希求する姿がカメラと夜に吸い込まれていく。 …続きを読む

　意気揚々と語られるベトナム戦争の体験が、宗教画のような構図と小説のような章立て構成に括られる。不協和音が響く映画の冒険。 …続きを読む

　長年の密告行為によりパレスティナを追われ、テルアヴィヴに家族と移り住むも、 生と死のドラマを映し出す。 絶えず不安定な生活を余儀 …続きを読む

　雲南省北部。ナシ族の農夫アプダは、老いた父の介護をしながら暮らす。悠揚たるリズムと深みのある映像で父子を見つめ、生と死のドラマを映し出す。 …続きを読む

　土壌汚染に悩むフィリピンの米軍基地跡の住民たちへのインタビューと100年に渡る米比関係を織り交ぜて壮大に描く。土本典昭監督へのオマージュ。 …続きを読む

　エジプト、アレクサンドリアのスラム街マフルーザの人々を描く5部作の一編。カメラは路地や街をあてどなく彷徨い、生き生きとした人々の暮らしに出 …続きを読む

　2002年のバリ島爆弾事件を哀愁と笑いを盛り込み、天国と地獄のはざまを歩く。吟遊詩人は何を詠う？ YIDFF2009で上映。 …続きを読む