10.14(火)
14:50
慈悲心鳥
生涯を鳥の撮影に捧げた稀有な映画作家下村兼史(1903〜1967)。望遠レンズを駆使して干潟の生き物たちをユーモラスにスケッチした『或日の干潟』は戦前期日本の科学映画の代表作。また遺作『ライチョウ』は、季節により羽の色を変えるライチョウを捉えようと、日本アルプスで採算度外視の長期撮影を敢行した執念の一本である。
10.14(火) 14:50 アテネ・フランセ文化センター
17:00
ぜんそくを探る
顕微鏡撮影の名手・小林米作(1905〜2005)は、微細な対象をドラマティックに見せる撮影術で国際的にも評価された。海中プランクトンの複雑な形状に迫る『マリン・スノー』はシネポエムの趣もある日本記録映画史上の傑作。また様々なマシンで活躍する潤滑油を追う『潤滑油』はエロティックな感触さえ併せ持つ魅惑の産業映画。
10.14(火) 17:00 アテネ・フランセ文化センター
19:00
1980年代半ばの思想開放の時期に、現代美術運動の旗手だった画家、所構わず裸逆立ちする生態美術家としがないウェブ詩人の3人に、北京帰りの怪しげな男が映画制作を持ちかける。バブリーな中国現代アートとは対極の真摯で孤独でやけっぱちな芸術家の世界。渇いたモノクロームが彼らの混沌、純真、不思議な浮遊を立ちのぼらせる。
■黄文海 監督インタビュー
9.27(土) 17:15 ポレポレ東中野
10.14(火) 19:00 アテネ・フランセ文化センター
11.4(火) 20:55+トーク「はじめまして、黄牛田です」 ポレポレ東中野