10. 1(水)
著名な海外大学が集まるドーハ郊外に拡大する巨大な学園都市。この地の様々な変化のスピードと肌触りを15人の女性たちの言葉の断片から綴る『ふるう』。アジア金融危機後破綻に陥った人々の暮らしを、韓国的事情に照らしだす。個人を社会から蒸発させる乾いた空気を、淡々と皮肉るナレーションでゲリラ映像詩に変換した『人はどうやって消されていくか』。
9.25(木) 18:30 ポレポレ東中野
10.1(水) 11:00 ポレポレ東中野
15年ぶりに顔を合わせた監督と祖母。天真爛漫なひとり暮らしの老女に惹かれてたびたび訪れるようになる監督は、居場所を求め転職や引越を繰り返している。死へのいらだちやおびえ、写真に語りかけ食事を用意する老女に手を焼きながらも、次第に交流を深めるふたり。老いや将来への不安が絡み合い、奇妙な関係が紡がれていく。
■ライアン・フェルドマン 監督インタビュー
9.26(金) 18:50 ポレポレ東中野
10.1(水) 12:45 ポレポレ東中野
10.16(木) 14:40 アテネ・フランセ文化センター
シェムリアップにある地雷博物館のガイド、ボレクは遊びたい盛り。きりもりするアキ・ラーは元少年兵。かつて自分が敷いた地雷を素手で撤去していく。地雷の被害に遭い、うずく傷を抱えるボレクたち。しかし、毎日はプロレス、水遊び、サッカーでぶつかり、走り回る! 凍てついた家族の時間をあたためようと語りかけるインドの『ありのまま』を併映。
■『アキ・ラーの少年たち』監督インタビュー
■『ありのまま』監督インタビュー
9.23(火・祝) 13:10 ポレポレ東中野
10.1(水) 14:30 ポレポレ東中野
黒海の海岸の明るい太陽のもと、人々は快楽、金、権力などの欲望を剥き出しにする。観光客目当てにラクダを遠路はるばる運ぶ写真屋、酔いどれ老女、女を追いかけ回す太っちょ&ノッポのふたり組、プーチン大統領の訪問など......。ドストエーフスキーやゴーゴリなどのロシア文学をも彷彿させるワイルドな描写は、現代社会の狂乱の縮図か。
■スサンナ・バランジエヴァ 監督インタビュー
9.27(土) 19:05 ポレポレ東中野
10.1(水) 16:10 ポレポレ東中野
10.16(木) 18:30 ポレポレ東中野
1980年代から沈泥により急激に陸地化したジャワ・カンポンラウトのスガラアナカン潟。住民は「新しい」人たちを横目に、溺れかかった海を行交うボートに乗り、漁業では食べていけない生活を思案する。変容していく土地、人と風景を目前に、住民たちは積極的に映画作りに関わり、現代社会の抱える環境へのシグナルを灯す。
■ユスラム・フィクリ・アンシャリ(ユフィク) 監督インタビュー
9.24(水)11:00 ポレポレ東中野
9.28(日)16:10 ポレポレ東中野
10.1(水)18:50 ポレポレ東中野
土本監督の『日本の若者はいま』は様々な境遇を生きる青年たちの群像から高度成長期の日本社会を考察する。『にっぽん零年』は学園闘争に荒れる1968年の記録。機動隊と衝突する学生、軍事訓練に没頭する自衛官、新宿をさまようフーテン少女。激しく熱く、葛藤が目に見えていた時代。YIDFF95で発見され封印がとかれた幻だった作品。
10.1(水) 21:00 ポレポレ東中野