平日は時給1250円で工場の単純労働、土日は憧れの東京で日雇い派遣。23歳の彼は、フリーターの権利を求めるデモに参加し、テレビに「不幸で貧しい派遣労働者」として取り上げられる。しかしその日常は「浅瀬で溺れるような日々」で、未来は見えない。日記のようにビデオを回し続ける中、自分の生きる根幹を探る......。
■岩淵弘樹 監督インタビュー
■劇場公開決定! 『遭難フリーター』公式HP
9.23(火・祝) 19:40+トーク(岩淵弘樹) ポレポレ東中野
平日は時給1250円で工場の単純労働、土日は憧れの東京で日雇い派遣。23歳の彼は、フリーターの権利を求めるデモに参加し、テレビに「不幸で貧しい派遣労働者」として取り上げられる。しかしその日常は「浅瀬で溺れるような日々」で、未来は見えない。日記のようにビデオを回し続ける中、自分の生きる根幹を探る......。
■岩淵弘樹 監督インタビュー
■劇場公開決定! 『遭難フリーター』公式HP
9.23(火・祝) 19:40+トーク(岩淵弘樹) ポレポレ東中野
筋ジストロフィー症候群という重度の障害をもつ20代の兄弟が介助者を雇って共同生活を始めた。弟にかつて好きだった歌を再び歌ってほしいと願う兄。ふたりは新たなバンドを結成する。幼少から「死」と隣合わせの兄弟の生き方が、障害者映画の典型に陥らない、さわやかな青春映画に結実。1982年生まれの新しい才能をご紹介。
■『新しい生活 弟を想う』公式HP
9.24(水) 21:10+トーク(藁科直靖) ポレポレ東中野
難民認定を求めて国連大学前に泊まり込みデモを行うクルド人カザンキラン一家。友人ながら傍観者だった監督も、やがて強制送還されてしまう彼らの現実を目の当たりにし、一家の背景を追ってトルコへ飛ぶ。自分の目で見つめることが、個人と社会、国家へのバックドロップとなるか。25歳の初監督作品。
■野本大 監督、大澤一生 氏(製作) インタビュー
■『バックドロップ・クルディスタン』公式HP
9.25(木) 20:20+トーク(野本大) ポレポレ東中野
人口の三割が沖縄出身と言われる大阪大正区で育ち、曖昧な憎悪を抱える作者。酒に溺れる父の故郷沖縄に向かい、コザ吉原で女性たちの裸の肉体を凝視し撮影することにする。彼女たちの肌に残る傷痕から、父との愛憎関係、恋人の子どもとの絆が結び直されるのか。本邦初公開の新作。上映後は4人の「さまよえる若者」監督たちによる大トーク。
9.26(金) 20:40+トーク(小谷忠典ほか3人) ポレポレ東中野
山谷は日雇い労働者が集住する東京の「寄せ場」。右翼やヤクザに搾取され、雇用者の言いなりの彼らは、組合を組織して労働条件を改善しようと激しい争議を始める。監督佐藤満夫が撮影11日目に刺殺される。制作上映委員会が使命を引き継ぎ、全国の労働者の生き様を描く映画を完成。"派遣労働"が切り捨てられる今と照らし合わせても興味深い。
■「山谷」制作上映委員会
9.29(月) 21:00 ポレポレ東中野
1969年の春、新宿駅西口の地下広場はフォークを歌う者、論議を交わす者など、若者たちの解放区となっていた。しかし5月には機動隊が入り始め、ついに道路交通法で取り締まるため、広場は"道路"とされてしまう。ベトナム反戦、安保粉砕、沖縄闘争、三里塚空港阻止などが叫ばれた年に、未来を思う若者の声を活写する。
9.30(火) 21:30 ポレポレ東中野
土本監督の『日本の若者はいま』は様々な境遇を生きる青年たちの群像から高度成長期の日本社会を考察する。『にっぽん零年』は学園闘争に荒れる1968年の記録。機動隊と衝突する学生、軍事訓練に没頭する自衛官、新宿をさまようフーテン少女。激しく熱く、葛藤が目に見えていた時代。YIDFF95で発見され封印がとかれた幻だった作品。
10.1(水) 21:00 ポレポレ東中野