中国★紀録電影(ドキュメンタリー)の20年
中国よりぞくぞくゲストが来日!
ゲスト&イベントをご紹介いたします。
呉文光(ウー・ウェンガン)
1956年雲南省生まれ。中国インディペンデント・ドキュメンタリーの先駆者。ドキュメンタリーを作り発表するだけでなく、海外で得た知識や情報を国内に広める出版物、ワークショップや上映活動を通し、15年来ドキュメンタリー運動を牽引。舞台芸術にも深く関わり海外公演も多い。近年は北京の仕事場「草場地ワークステーション」を拠点に、若者や農民ら"素人"による映像記録活動の支援に専念している。代表作に『流浪北京:最後の夢想家たち』(1990)、『私の紅衛兵時代』(1993)、『四海我家』(1995)、『江湖』(1999)、パフォーマンス・アートを記録した『出稼ぎ労働者と踊る』(2001)。
◎レクチャー「中国ドキュメンタリーの20年」
11.1(土)14:00〜
映像を交えながら、呉文光監督がこの20年の中国ドキュメンタリー映画シーンを語ります。(1回分のチケットが必要です)
◎ 上映とトーク
11.1(土)11:00『四海我家』
11.1(土)16:00『私の紅衛兵時代』
新進気鋭! 黄牛田(ホァンニュウティエン)電影の面々
◎トーク「はじめまして、黄牛田です」
11月4日(火) 20:55〜『夢遊』上映終了後
謎の映像集団・黄牛田電影の自己紹介です。総勢7名が来日します。
◎トーク「黄牛田 大トーク」
11月7日(金) 21:00〜『NOISE』上映終了後
中国社会に対する異議申し立て? 連帯と自由のドキュメンタリー制作について来日ゲストによる徹底討論。
朱日坤(ジュウ・リークン)
インディペンデント映画の製作と上映や流通などを幅広く手がけるプロデューサー・映画評論家。今年、北京郊外のアーティスト村・宋庄で自主運営の映画館をオープン。故郷の村名をグループ名にとった、黄牛田電影の代表。
王我(ワン・ウォ)
1967 年河北省生まれ。幼年時代を電力発電所で過ごす。ほどなく町に移り住み美術の勉強をするようになる。1984年から1991年は発電所で働き、1991年から1995年は中央工芸美術院で学ぶ。卒業後、グラフィック・デザイナーとして広告業界の仕事をし、1998年より再び大学に戻り修士号を取得。その後デザイン会社に務めながら劇映画『Matou Street』を制作し、韓国の映画祭に招待される。ドキュメンタリー『外面』(2005)、『NOISE』で自己表現の新たな方法を発見する。
◎上映とトーク 11.7(金)21:00『NOISE』
徐辛(シュウ・シン)
1966年江蘇省生まれ、現在南京在住。1991年に江蘇教育学院美術学部卒業。油絵や写真等の美術分野で国内外の美術展に招かれる。2000年にドキュメンタリー制作を始める。作品は『Ma Pi』(2002)、『Carriage』(2004)、『Fangshan Church』(2005)、『火把(たいまつ)劇団』。中国社会の周縁や底辺に位置する人々を主題とする。ドキュメンタリーを作ることは歴史の創造に関わること、と考える。
◎ 上映とトーク 11.5(水)20:00『火把劇団』
劉高明(リュウ・ガオミン)
1972年江西省生まれ。1992年より大学で油絵や写真を勉強する。1997年、グラフィック・デザイナーとして仕事を開始し、2001年には自分の会社を興す。2005年に初めてのドキュメンタリー作品『排骨』が完成。中国広州のGZDOCやカナダ・ホットドックス映画祭で上映される。現在深圳に生活のベースを置く。
◎ 上映とトーク 11.7(金)18:40『排骨』
前田佳孝(プログラム・コーディネート協力)
1984年生まれ。高校卒業後、映画美学校に入学。王兵の『鉄西区』に影響され中国へ留学。2年間の語学勉強の後、北京電影学院に入学、監督科に在学中。中国のドキュメンタリー作家を追ったドキュメンタリーを制作している。
趙大勇(ジャオ・ダーヨン)
1970年遼寧省生まれ、現在広州在住。1992年魯迅美術学院油絵科卒。1992〜1995年北京でアーティストとして暮らした後、1995〜1999年は広州で広告の仕事をする。1997年より美術雑誌など様々な活動をする。2002年より雲南省でドキュメンタリーを制作し、2007年に『南京路』を発表。最新作は『廃城』(2008/180分)で、第五回中国ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。
◎ 上映とトーク 11.6(木)20:30『南京路』